¥071「アンニョン、そういのはやっぱりダサいと思う」 | キムブログ

¥071「アンニョン、そういのはやっぱりダサいと思う」

タワーマンション


僕の活動拠点である横浜の事務所から少し南に下ると、みなとみらい21(MM21)があります。そしてそこにはタケノコのようにニョキニョキと立ち並ぶ高層タワーマンションの数々。横浜の海を背にしてMM21地区に溶け込むその姿は壮観の一言。

まぁ「現代人」ならちょっとした憧れを抱いてしまうこと間違いなし!僕もチャンゴの練習場から見えるそのマンションに「まぁ悪くない」なんて思っちゃったりしますもの。

おそらくは億ションなんていわれるような物件たち。でも、たくさんあるけど誰がこんなの買うの?買えるの?と常々疑問に思っていました。

だっておそらく夫婦が30代くらいで小さい子供いる家庭とかが住むには丁度いいサイズでしょ?ターゲットもその辺りでしょ?いくら富裕層なるものがいるとしても、他の選択肢もあるなかで、そんなにたくさん買う人がいるもんだと思えませんし。

でも、実際たくさんタワーマンションは建ってますし、どうやら人もたくさん住んでいるみたいな感じ。うぅ~んとうなっていたら、先日まさにその答えとなるような情報がテレビから流れてきました。たまたま見た報道番組での特集で、タワーマンションに住む30代夫婦(幼児1人)の生活についてっていうのがあったんですね。

旦那さんは会社員でそれなりに働いているような感じでしたが、年収1,000万とかではなく手取りで30万程度といった平均的?なサラリーマン。そんなんで家賃だかローンだかを払いながら生活できるんだろうかという疑問は残ったままでしたが、それもそのはず、この特集のテーマは主婦のお金の使い方で、どれだけ切り詰めて生活しているのかといったものだったのでした。

慎ましい生活、ゲーム感覚で家族総出の節約、それ自体は否定するものでもないし、まぁ楽しんでやってるなら良いんじゃないくらいのものですが、とてつもなく理解できない部分が。

節約生活の中で電球を節電タイプにしたり、多すぎる電球の数を減らしたりっていうのは理解できるんです。ただ、極限までそれを実行して、あげく家族の顔もろくに見えないような薄暗さの中で生活をするって。。。

ものすっごい矛盾を感じませんか?

とても綺麗でオシャレなタワーマンションだとしても、ギリギリ生活できるんだかどうかレベルの30年ローンを組んでまで購入して住む価値観って、いったいなんなんでしょうか?これが普通だよっていうのは、やっぱりなんかおかしくないですか?

家族の顔もよく見えない薄暗い環境の中で、あえて自分の子供を育てるっていう教育法とかあるんですかね?あっても僕は選びたくないけど。他人が来るときだけ家を明るくするって姿、価値観を子供に伝えたくないし。

同じお金を払っていくなら環境のいいところで住みたいという気持ちはもちろん僕も同じですが、そんな風にして生きている人々が集住しているところが良い環境だなんて、毛ほども思えないのは僕だけなんでしょうか?

すべての方がそんな風ではないとは思います。でも、程度の差はあれこんな価値観って蔓延しているんじゃないかと思うのです。

なんかそういうのって何のために生きてるんだろうって。本当にそれって必要?所有や消費のために生きちゃってない?ってやっぱり思うのです。

「そういうの、子供に伝えたいの?」

もし自分がこの子供だったらタワーマンションに住んでいるというようなちっぽけな優越感を抱かせてくれるより、しっかりと顔の見える家庭で一緒に成長していくほうが全然ありがたい。

その方たちの日々の生活や努力を卑下するつもりはないけど、そういうのはやっぱりダサいと思う。