¥057「アンニョン、ヌナとの約束」 | キムブログ

¥057「アンニョン、ヌナとの約束」

たらふく飲むと落ちてしまう男なんだなとあらためて自覚した、どーもキムです。

最近飲んでも朝方まで寝ること無しにガッツリいってたので結構イケるかも自分と思っていたんですが、やっぱりそんなことはありませんでした。初めての国内ゲスト対応に思った以上に磨り減っていたようで、昨日の晩はついに撃沈してしまいました。うぅ、若手のくせに情けないTT

さて、そんなやるせない気持ちを抱えて迎えた今日、交流を温めまくりだった国内韓青の二代表のうちHJNヌナは夕方の飛行機でソウルに戻ってしまうとのこと。2泊3日ってホントあっという間ですね。

ボクは午前中地元で野暮用があり昼から出勤だったのですが、昼前には合流して最後の昼食会に参加。最後の晩餐ならぬ最後の昼餐は、上野のお寿司屋さんでした。こんな機会でなきゃ寿司なんて食べる機会がないのでガッツいちゃいました。

そして京成上野駅。名残惜しい気持ちで胸がいっぱいになりながら、また次の再会を約束しあいながら見送るボクの仲間達。成田行きのスカイライナーの切符を握りしめ手を振るHJNヌナとボク。そうボク。

「じゃ、キム。任せたから」byボス

駅についてふいにボスから言い放たれた一言。そう、成田までのお供兼お見送りの大役が下っ端のボクに回ってきたのです!

マジっすか?

これが正直なところだった。というのも、恥ずかしながらボクはまだまだウリマル力量が十分ではなく、二人きりでスカイライナーっていけるんだろうか?という不安でいっぱいだったのです。

「ま、がんばってねん」by副ボス
「むぅ。なんとかなるっしょ」byペッタン先輩
「いや…、いけるいける」byLEE先輩


というみなさんの投げっぱなしのエールを背中に受けながら改札を抜けて、地下深いスカイライナーのホームへ。電車はすでにホームに入っていたので、平日でガラガラの車内へと向かいました。

HJNヌナはボクより二つ上で既婚者ですがバリバリの青年活動家で、ボクなんか比較にならない重責を担っていて、その上とっても優しくてキュートな女性です。ボクは正直スゲー緊張して、上手く話題を切り出せません。

しばらくすると進行方向に電車は動き出しました。ここになってやっとボクは腹を決めました。緊張して時間が過ぎちゃうのも勿体ないし、ウリマルも何とかなるでしょって気持ちで、ボクは非常に気になっていた質問を切り出したのです。

「結婚についてなんですけど…」

この話題を皮切りに、思った以上にトークは転がりはじめました。HJNヌナの結婚の話や子供について、活動家同士の恋愛、特にボクやLEE先輩!?の恋愛の行方や、在日コリアンの結婚状況の話まで。結婚2年目の旦那さんを「신랑」(新郎)と呼ぶHJNヌナはやっぱりキュートでした。

そんなこんなで予想に反して話も結構乗ってきた(実際は乗せてくれてた)ところで、成田空港に到着。HJNヌナの理解力の高さに助けられながら、終点までみっちり1時間。思った以上にあっという間でした。

空港について発券をすませると、出発まで一時間以上の待ち時間が。事前にボスから「ゲストも疲れてるし一人になる時間が欲しいだろうから空港まで送ったら戻ってきていいよ」と言われていたのですが、

「4시까지 어떻게...」by HJNヌナ
(4時半までどうしよう…)

と、つぶやくじゃないですか。ボクは迷わず、

「차라도 마실까요?」
(お茶でも飲みましょうか?)

とまるで教科書的、もしくは昔のナンパ的な誘い文句を言って、HJNヌナとお茶をすることにしました。今考えるとなんかちょっとこっぱずかしいですね。

いやぁでもあっさり帰らなくって良かった!HJNヌナは、コーヒーを飲みながら新米のボクに活動家の先輩としていろんな話を聞かせてくれました。働きながら活動してたときの話とか、メッチャ転職した話とか。

その中でもボクがすごく共感できたのは、自分が幸運だということ。望んでも誰でもがそのように活動できるものではない中で、自分がいま活動家として生きている、生かせてもらえているという認識です。

みんなに支えられてるからこそ今の自分があるということは、ボクも常々肝に銘じていますが、やっぱり重みが違います。あらためて見失っちゃいけないことだと思いました。

そんないい話を聞いているうちに出発の時間が近づいてきました。そこでボクはHJNヌナにひとつの宣言をしました。

「来年また会うときまでにウリマルをペラペラになります!」

正直ボクはウリマルが苦手だって話しもしたし、今回話してきたレベルでいったら大風呂敷広げるヤツだなぁと思われても仕方ない状態だったんですが、自分への課題を課すという意味以上に、ボクと話そうとして努力してくれた素晴らしいヌナともっといろんな話をしたいと思ったのです。

HJNヌナはうなずいて、おもむろに名刺をくれました。HJNヌナは日々成長するであろうボクのウリマル力量をメールをしながら点検してくれるというのです。ハングルのタイプも含めメールはかなり骨が折れますが、こりゃもう、上達するしかありません。

そして離陸時間が迫る出発ゲートの前。名残惜しい気持ちを抑えながら最後の挨拶をして、HJNヌナの背中を見送りました。最後まで笑顔で手を振ってくれました。


見送りに行く。たったそれだけのことでしたが、必死になって理解しよう、伝えようとして話してたのでメチャクチャエネルギーは使いました。帰りのスカイライナーで席に着いたとき、どっと疲労感が襲ってきました。でも、とても心地よい疲労感でした。

役得だなぁ。やっぱボクは幸運で、恵まれてるなぁと思いました。そして、窓の外に飛んでいく飛行機を眺めながら、こんな出会いを多くの韓青の仲間にも味わって欲しいとあらためて思いました。